AfterEffectsのリニアワイプを使用する③-トラックマットを使用する

2022年10月26日

トラックマットを使用する

前回の記事で背景全面を塗りつぶしたオブジェクトが追いかける形で動くアニメーションを作成しました。今回はそのアニメーションをプリコンポーズしひとつのレイヤーにしたあと、同じリニアワイプのオブジェクトでトラックマットを使って最終的に透明な背景にもどるようなアニメーションを作成していきます。

トラックマットってなんだ?という感じですが、イラストレーターを使っている人向けの感覚としては、オブジェクトの上に別のオブジェクトを乗せて複合パスにしてその部分だけ抜く作業にイメージが近いです。

まずトラックマット用に最後に複製したオブジェクトを⌘+dでコピーします。

プリコンポーズする

次にコピーしたレイヤー以外のレイヤーをプリコンポーズします。

上にならってイラレで例えるとグループ化とか、レイヤーにまとめて名前をつけるみたいな感覚が近いです。まとめたいレイヤーをすべて選択して右クリック、メニューからプリコンポーズを選択します。するとプリコンポジションとしてまとめられるので好きな名前をつけます。

次にコピーしたレイヤー(ここではシェイプレイヤー4という名前)を8フレームほど右にずらし、マスクしたいレイヤー(ここではプリコンポジション1)のトラックマットのプルダウンメニューからマスクになるレイヤーの名前を選択します(シェイプレイヤー4)。

すると同時にシェイプレイヤー4が非表示になります。

これでシークバーを左右に動かすと、アニメーション終了時に透明になる効果が追加されました。

ワイプのエフェクトなどいろいろなエフェクトがありますが、トラックマットが使えればワイプの動きを自分で細かく作ってその通りにワイプできるのでエフェクトでワイプするよりかなり便利かもしれませんね。

透明部分が出てくる場所に試しにロゴを置いてみました。

画像で貼り付けているのでわかりにくいですが、最後の背景は透明になっています。

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角度を変えるだけで他の動きにもできる

プリコンポーズしたレイヤーはダブルクリックすると別タブでその内容だけみることができます。見やすくて便利です。

その中の各レイヤーのリニアワイプの角度を変えてあげると違う角度のワイプにすることができます。

45度にしてやると斜めにすることができます。

次回は弾けるような効果みたいなのをやってみたいですが、気まぐれに変わります。

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